単線に電車来るらし枇杷の花
全うの覚束なしや枇杷の花
枇杷の花が咲く頃になってきた。
去年の今頃は正暦寺の紅葉見物の帰りに見た記憶があるので、紅葉とは行き会いのような形で咲くのだろう。枇杷の実は初夏の頃の食べ物だから、こんな時期に交配してこれからずんずん寒くなる時期に実を太らせていくと考えると通常の果物とは随分性格が異なると言える。
冬を通して実をつけているものといえば他に夏みかんなどがあるが、あれは他の柑橘類同様初夏に花を付け実をつけさせたものを、酸味を抜くために冬のあいだも木の上で過ごさせて翌年の春先から初夏まで、いわゆる木成りさせたものを収穫するものだから、枇杷の生育サイクルとは基本的に違う。
むかし、鹿児島の錦江湾に沿った日当たりの良さそうな斜面一面に袋掛けされた枇杷を見たことがあり特産だと聞かされたことがあるので、以来枇杷とは暖かい地方のものかと思っていた。だから、当地のような昼と夜の寒暖差が大きくて底冷えのするようなところでも見られるというのは意外に思ったりする。
散歩道の線路脇で隣の藪椿と空を奪うようにして大きく枝を伸ばした枇杷の木があるのを見つけた。ここでもすでに花が開き始めていた。
枇杷の花は今頃が時期でしたか。
葉っぱばかりが目立って地味な花なのでうっかり見過ごしてしまいます。
この辺では枇杷の木が見られないので近々田舎へ行ったらしっかり確認してみたいです。
藪椿も蕾が膨らみつつありますがもうすぐ開花でしょうか?
こぼした種などからみるみるうちに大きくなる枇杷を何本も見たことがあります。たいていは肥料も剪定も摘花・摘果もちゃんとしてやらないので、しっかり実がつくことはまれだと思います。線路脇の枇杷の木も雑木の中で日当たりを奪うようにしていましたから、収穫は期待されてないのだと思います。
藪椿は蕾も大きくなっていまにも開花しそうでしたよ。
枇杷の花はこの時期ですか。八つ手の花もそうですね。この寒い時季に不思議です。あんまり花らしくもなく花として見ないから気づきませんね。気をつけて見てみます。
ヤツデもこの時期に花を咲かすんですね。実はどんな形なのかまったく覚えがないんですが、そもそも日陰などでひっそり育つようなイメージですから目立たないのかもしれません。
wikiによるとくみ取り便所の蛆退治に葉っぱが効能があるというので、駅舎の一画などによく見られた木だそうです。ちょっとかわいそうな気がします。
枇杷の木はありませんが、八つ手はあります。今、毬状の花をいっぱいつけています。
薄緑の毬がだんだん白っぽくなり、小さなそれぞれの丸みが開いて薄黄色になっていきます。
じっと見ていると可愛いものですよ。
虫の少ない時期でも交配しやすいような仕組みをもつそうですけど、よくできた健気な花なんですね。今日は宇陀の方へ行ってみようと思ってるので、それとなく探してみます。