寒中見舞い二通

遺族より届く寒中見舞かな

中学、高校時代の同級生S君が昨夏急死したと知らされる。享年67歳。

いつもなら届くはずの年賀状になかったので、どうしたのかなと案じていた。今日届いた寒中見舞いには奥さんの名前で、早朝散歩で脳内出血で倒れそのまま帰らぬ人となったことが書かれていて動揺がおさまらない。
彼は足が速く運動会ではクラス代表、はじかみ屋だが、悪いことしたら見逃さないぞと悪戯っぽい目で見るところが人なつっこくて皆にも親しまれていた。毎年秋に行われる同窓会には必ず出席していたようで、2,3年に一回くらいしか顔を出さない僕でも毎回必ず会うことができて言葉少なに近況をかわしたことが懐かしい。

同じく、もう一通、高校時代の同級生N君よりの寒中見舞い。食道切除のあとリハビリ中である由。電話して少々張りが失われているが元気そうな彼の声を受話器越しに聴いた。

この歳になると、明日は、というより今日もかもしれないが、我が身。もし、僕が急死したら、その時はせめて年賀状をいただく人には家族からちゃんと告知できるようにしておかねばならないなと身にしみて思うのである。

S君の冥福を祈って、合掌。

“寒中見舞い二通” への6件の返信

  1. 友の死や病は同年齢であるほどショックが大きいですね。
    せめて友が病んでいる時、なんらかの支えになれるといいのですが・・・
    少なくとも今日は生きている私たちです。それに感謝しつつ好きなことを存分にやりましょう。

    1. 自分もだんだんそんな歳になってきたんだという思いが強いです。
      いつも言ってますが、時間を無駄にしないようにしなきゃね。

  2. 年賀状の機能の一つに、相手の近況が分かることだね。
    いつも来ている人からの便りが来ないと、なぜだろうと考えていると、家族から寒中見舞いがきたりして、思わぬ訃報に接することもたまにあるね。
    最近気になっているのは、会社の元上司で、筆まめな方なんだけど、昨年、今年と年賀状が来なくなってしまい、悪い情報も特になく、いやな感じがしています。
    訃報なら会社から知らせてくるけど、今のところそんな様子はなく、健康上の問題があるのかなと心配しています。
    話は変わるけど、今朝いつもの散歩をしていたら、白梅がちらほらと咲き始めた光景を見かけました。
    昨日、今日と最高気温が17℃と高く、春と勘違いして咲き始めたのかな。

  3. 幼なじみの訃報は胸が痛みますね。
    小さな部落で共に過ごした思い出が走馬灯のように駆け巡ります。
    やはり男性の方が多く一般に女性は元気のようです。
    友人とも話したのですが今しかできないこに迷わず挑戦しようねと・・・

    その母校がこの三月で閉校になります。
    偶然にも昨夜故郷でローカル番組を見ていたら我が母校の取材でした。
    何と全校生徒数38名で、複式授業をやっていました。
    意外にも生徒の表情は明るく合併後の新生活への夢を語る姿に救われました。
    郷愁に駆られるのは我々世代だけなのかもしれません。

    1. 物事を前向きにとられることができるのは素晴らしいことです。教育の成果でもあるのかもしれません。いいことだと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.