ひとつの風化

柊を挿したる門の鎖したままひいらぎをさしたるかどのさしたまま

いつ通っても柊をさしたままの家がある。

自宅のある住宅地の縁にそって囲むように旧家があり、その中の立派なお屋敷風の一軒というのが節分になると戸という戸に柊を挿しておられる。翌日以降もその家の前を通るたびいつも決まって門は閉じられているが、柊だけはずっと戸のあいだに挿しこまれたままである。

同じように立派なお屋敷がいくつもあるが、このように柊を挿す風習を守っておられるところは他には見当たらない。歳時記だけに残った行事やしきたりというのは、このようにして風化してゆくのだろう。

“ひとつの風化” への6件の返信

  1. 昔は柊を戸口などに挿したものですが今では廃れています。
    ご近所さんでも挿している家は見当たりませんね。
    よほど由緒ある家なのでしょうか?

    今朝は今シーズン初積雪、やはり降りましたね。
    屋根も堤防も白銀の世界、きれいです。
    息子の送り手がいなくて生憎JRの駅まで送るはめに・・・
    往きはよいとしても帰りは恐る恐る、おまけに視界が悪く家へ帰る道を間違える始末・・・
    やっとたどり着きましたが雪道の運転は懲り懲り、三重へ行く予定も中止です。

    1. かなりの雪になるという予報ですね。慣れない雪はこわいですよね。中止の判断でよかったと思いますよ。
      当地は夜の雪が朝までに雨か霙にかわったようで、かなり解けていました。

  2. 関東地方は大雪で大変です。
    早朝からの雪が止むことなく降り続き、おまけに気温も低いため、積る一方です。
    我が家の方は、朝の段階で5㎝程度だったのがお昼近くの現段階では10㎝を超えています。
    このまま今夜いっぱい降り続くと予報どおり20㎝は超えますね。
    昨日(7日)の夕方、娘夫婦の家に行った帰りに、ご近所のスーパーに面した道路が渋滞しているのでおかしいなと思っていたら、今日の大雪を見越した買い物客で混んでいたようです。
    駐車場が満杯なため、入り口から道路に渋滞がつながっていたのです。
    情報が早く正確に伝わるうえに、皆さんの危機意識がしっかりしてきた影響だね。

    1. 「近年にない積雪」とびっくりするような予報ですからね。10数年前に30センチ以上積もったことがあったのを思い出しました。
      今は冷蔵庫があるので、2,3日くらい降り込められても食べるのに困らないでしょうが、停電とか断水に備えることは必要でしょうね。やれやれ。

  3. 柊と豆殻とイワシの頭でしたっけ。昔ながらの風習は風化していくのでしょうがスーパーなんかでセットで売ってますね。子どもに教えるため買ってきたりしています。まあそんなところですね。

    雪に閉じ込められて六十五句会は順延。「窓の雪」見ながら源氏に没頭してます。そうだソチも見なくっちゃ。。

    1. 柊と鰯までついた節分セットがあるんですね、知らなかった。
      当方はこの冬ようやく熊野の秋刀魚丸干しが届いて懐かしい味を楽しんでます。近年はなかなか丸干しに適した秋刀魚が廻ってこず、シーズン終わり頃にようやくでした。海流の変化でしょうかね。

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