偏向者めいて

制服に笑顔のぞかせ社会鍋
怯む子の背を押しもし社会鍋

歳末になると駅頭などで見かける光景。

制服、制帽に身を固めた厳つい一団が居並んでいると、今まではいかにも偏向的思想にかたまったグループのような印象がぬぐえず、鍋に近づくにも気後れしたり臆するようなところがあった。
ところが、兼題に「社会鍋」をいただいたので調べてみると、この人たちは国際的なキリスト教団体の方たちで、日本人最初の救世軍士官・山室軍平は同志社で新島八重の兄、山本覚馬らから影響を受けた人らしいということが分かった。そして全世界レベルで布教活動と奉仕活動を行っている団体のようだ。
そう分かってみると今までの罪滅ぼしの意味も含めて、今度見かけたときには臆せずに貧者の一灯を捧げてみようと思うようになったのである。知らないこと、誤解していることはいくらでも出てくるものだ。

“偏向者めいて” への4件の返信

  1. 社会鍋は以前は街頭で見かけた記憶があるけど、最近は見かけなくなったね。
    また、子供の頃、よく傷痍軍人さんが師走の時期になると街頭に立って募金をしていた風景を見かけたけど、これも社会鍋の関連だったのかな?
    国の福祉政策がまだ十分でなかった時代の知恵だったんだろうね。

    1. 社会鍋は横浜駅西口あたりでも見かけませんか?
      傷痍軍人さんも見かけなくなりましたね。年齢から考えても当然でしょうが。救世軍の活動とは全く関係はあるとは思えませんが。

  2. 社会鍋は今でも銀座で見かけます。変わらない年末風景のひとつですね。
    12月クリスマスイルミネーションの銀座が好きで出かけます。買うものと云ったら伊東屋で気にいりの文具ぐらいですが・・

    1. 救世軍の組織がある以上、やっぱり活動してるんですね。田舎暮らしではとんとお目にかかれません。

      伊東屋は今でもオンラインショップのお世話になってます。毎日使うようなものはいい物を使いたいので頼りになるブランドですよね。

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