昆虫博物館

時なしの園に夏蝶ひらりかな

橿原市昆虫博物館の放蝶温室はまさにパラダイスである。

昆虫博物館の放蝶温室で

琉球列島の気温に調整された温室では、ハイビスカスなどの亜熱帯・熱帯植物が茂り、大蝶・オオゴマダラなどの南国の蝶が年間を通して優雅に舞う。
このオオゴマダラというのは羽を広げると幅10センチくらい。この大きな蝶がグライダーのようにゆっくり滑空するかと思えば、羽をゆっくり羽ばたかせながら舞うように飛んだりする。このように悠然とした行動には理由があって、この蝶の幼虫はホウライカガミという毒のある植物の葉を好んで食べ、この毒が成虫になっても体内に残存するので、襲う天敵がいないからなんだそうである。

これら蝶の餌となる植物の栽培温室や、卵からサナギまでを飼育する裏方の仕事場も見学することができたのは、「鎮守の森を観にいこうかい」の行事ならではのことで、大変有難い企画であった。

“昆虫博物館” への7件の返信

  1. 歴史遺物だけじゃなく生物の生態も観に行こう会の目的の一つなんですね。いいですよ。

    これがオオゴマダラですか。よく撮れてます。私の身内に蝶の写真を撮るのがライフワークの人が居て面白い話を色々聞かせてくれます。もう少年の目の輝きです。蝶々捕りの面白さ伝えていかなきゃと思っています。

    1. ちゃんとしたカメラじゃないので飛翔している姿をお見せできないのは残念です。

      蝶と言えば、その昔田淵行男さんという高山蝶の大家に原稿をいただく仕事をしていましたのを思い出します。蝶を精細に描く人で、鱗粉すら表現できてしまうのではないかと思うくらいです。蝶の他に山の写真や「雪型」という言葉を造られた方として有名です。

  2. 綺麗な蝶ですね。これがオオゴマダラなんですか。
     ゆったりと大きく翅を拡げて舞うところを想像するだけで、南国気分になれます。
     遺跡もいいけれど、生き物は別の楽しさがありますね。

  3. 9日、10日の二日にわたり北杜市へ畑仕事に行ってきました。
    サツマイモの苗を植え、トウモロコシ、インゲン、黒豆の種まきをして、今年の仕込みは完了です。天候が良すぎて、雨が少なく乾燥しているため、サツマイモの苗(挿し木)がきちんと根づく前に枯れてしまわないかと心配しています。
    10日は時間に余裕があったため清里の清泉寮までドライブに行ってきましたが、何と清泉寮の周りの林のあちこちからヒグラシの大合唱です。その中にソリストのウグイスとカッコーの声が聞こえ、一瞬ですが季節がわからなくなりました。初めての経験です。梅雨に入って間もない6月上旬ですからね。
    蝶といえば北杜市では国蝶であるオオムラサキを保護し飼育していますよ。きれいな蝶ですね。

    1. 空梅雨気味なのでサツマイモの活着は心配の種ですね。
      早くもヒグラシですか。季節はどうなってるんでしょうね。この先の天候がちょっと心配です。

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