穭田の黄金まぶしき伊勢路かな
驚いた。
遠目にはてっきり休耕田の雑草かと思えたが、それがあまりに広大に続くので車を停めて確かめると、なんと見事に穂を垂れた穭田だったのである。さすが、伊勢平野は米どころ。米でなければ大豆畑。麦の刈り入れが終わったところに大豆を植えるのだろうか。いずれも、みごとな実りの、まさしく「美し国伊勢」である。
奈良盆地は刈り入れがようやく終わろうという頃。穭が伸びているところなど、その後もほとんど見られないのに対して、なんという差だろうか。昔から、伊勢詣での人がお金を落としてくれるし、広大な平野と豊富な水に恵まれて、伊勢は昔からよほど豊かだったのではなかろうか。そんなことを考えると、金持ち喧嘩せずではあるまいが、伊勢人のなんともおおらかな気質は当然のことのように思えてくる。
中学のクラス会、恩師は健在とのことだが迷惑をかけるからと欠席された。クラス、というより全校でナンバーワンのイケメンで、野球のエースだったH君が古稀の誕生日を前にして亡くなった報告があり、献杯からスタート。楽しい三時間はあっというまに過ぎた。
稲刈り後の孫生え等は伊勢平野でよく見る光景ですね。
まだ充分に田んぼの栄養が残っているのでしょう。
母校でのクラス会、唯一男女共に○○チャンが通じる世界です。
毎回故人の冥福を祈って黙とうの時間が設けられています。
やはり天候もあるんでしょうね。自然に恵まれて伊勢はほんとうにいい国です。
「黙祷」「献杯」。毎度の光景になりつつありますね。
伊勢路の光景が蘇ります。田んぼの風景などは50年前と変わっていないんでしょうね。黄金色一色だった田んぼがわずか一ヶ月で青々とした穭田に様変わりするのにはびっくりします。当地ではその穭田を耕運機で鋤きこんで黒くなった田んぼが点在してます。放っておくとダメなんですかね。
すき込むことで土の中で堆肥になるわけですね。太古からの知恵なんでしょうね。伊勢の田はもう一回稲刈りできそうなくらい穂がたっぷりついていました。こぼれた穂は鳥たちにとって大変なご馳走になりそうです。