霊泉で浄める

露けしや行場の水の細りゐて

滝行場というにはあまりに水が細すぎる。

北門から石段100ほどを登ったあたりに石垣があり、その中ほどから石樋が伸びていて、そこから水が滴っている。
水を受けているのは小さな池で、睡蓮が育っており、まわりを竹矢来を組んだ結界となっていおる。様子からすると普段は使われないで、何かの行事の時だけ特別に使われる行場かもしれない。
そう言えば、松尾寺には霊泉が湧き、これを厄除け観音として知られる千手観音立像(秘仏)にお供えしているので、この行場はありがたい霊水を浴びるための場であるのかもしれない。

なお、一般にも霊泉は北門をくぐってすぐにいただくことができ、まずは身を清めてお詣りせよということかもしれない。

“霊泉で浄める” への2件の返信

  1. 法隆寺は真っ平、松尾寺は近くなのに随分とアップダウンが激しいのですね。HP見せてもらいました。色々あって面白そうですね。拝観料なしというのも変わってますね。

    1. 地元の人は「まつのおでら」と呼んでるようです。信貴山に向けて毎日登る人と同様に、ここでも日参するのが日課となっている人が多いようです。二上山も同様だと聞いてます。
      三百、四百メートルなんのその、奈良盆地ならではの健康コースですね。
      飛鳥寺も境内は自由。本堂に入ったり、本尊拝観するときだけ拝観料というパターンのお寺は結構ありますよ。

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