先を急ぐ人たち

霧霽れて葛城古道神さびる

日が昇るとともに霧がどんどん晴れてゆく。

古道は古くは葛城氏の祖・高皇産霊神(たかみむすびのかみ)を祀った高天彦神社をはじめ、鴨遺族ゆかりの高鴨神社、一言主神社、笛吹き神社などに祀られ、伝説に彩られた神さまの道である。
山麓の斜面の北から南へゆっくりと上り勾配になり、金剛山のふもとまで続く。最も高度を得た辺りの眺望は素晴らしく、何度来ても飽きないものがある。ただし、相当高いところなので思った以上に気温が低く感じる。このあたりが高天原とされる場所で、なるほど大和を十分に見渡すことができる。

古道マップを巡るハイカーは一カ所にとどまることを知らず、次から次へと目標をクリアしてゆく。吟行メンバーが句帖片手にじっと立ち止まっているのとは大違い。

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