乾いた音

からからと乾び蓮の実飛び頃に
飛ぶときがきたり蓮の実飛びにけり

蓮の花托の蜂の巣状に一個ずつつけた実は、とっくに飛んでしまっている季節だ。

花のあとでつけた青い実は食用にするが、このように乾いて皮が黒紫に変色した実は、蜂の巣の中でいつでも花托から外れるようになっていて、揺らすとからからと乾いた音がする。
これがさらに進んで写真にある花托のように枯れてくると直立の姿勢が保てず、まるで傘の骨が折れたようにうなだれて種がこぼれる。
これを「蓮の実飛ぶ」として、秋の季語となっている。
根は蓮根に、種は来年発芽してまた花になり種を増やす。鉢の中でも十分発芽は期待できるということであるが試したことはない。

“乾いた音” への4件の返信

  1. 写真のような状態のハスは初めてです。
    実が獲れた後の空はよく見かけますし花材にもなります。

    台湾に行った時、ハスの実のお菓子を買いました。
    乾燥させて砂糖でまぶしたようなお菓子で美味しかった記憶があります。

    昨日友人から大きな陶器の器をいただきました。
    もとはメダカを買っていたものが全滅したとか・・・
    その鉢に何かを育てたい。
    ハスかスイレンかホテイアオイか何が一番簡単で育てやすいか思案中である。

    1. それらを調べたりするのもまた楽し。
      楽しめる期間が長いという意味では睡蓮がいいかと思いますよ。花はもちろん、葉も黄葉も楽しめます。

  2. 「蓮の実が飛ぶ」が、秋の季語なんですね。

    蓮の実の代わりに、噴石が飛んできたらどうなるか。
    3年前の今日。噴石が飛んできて大惨事になった。
    そうです。あの御嶽山の大噴火です。
    錦秋の秋、真っ只中におこっただけに、その被害は甚大であった。
    数日前からご遺族、関係者の慰霊登山が続いています。

    ここ数日の気温の低下で、一気に山は色づいてきました。立山、涸沢などは今・来週が見ごろとか。
    御嶽とは言わぬが、彼の山を望む山頂から、慰霊と鎮魂の山行を考えています。

    1. 三年前は、穂高におられんたですよね。
      涸沢の紅葉の図は写真やテレビなどで目に焼き付いています。目も洗われるくらいきれいなんでしょうね。
      柿も色づきはじめましたが、里の紅葉はあとひと月くらい待たなきゃだめかな。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください