秋めくやクレープ匂ふ屋上階
せめて気分だけでも秋を味わいたい。
句のような日は今年は来ないのではないかとさえ思える、毎日の暑さ、日射の強さ。
この歳にもなると、夏に屋上に上がるなどとても考えられず、せいぜいが日が落ちてからのビアガーデンくらいしか思いつかない。
掲句は、昼間の屋上にぽつりぽつりと人が戻ってくる頃となって、ようやく秋の訪れを実感するのではなかろうかという、まったくの独断である。
「秋めく」は主観的な季語であるので、取り合わせは具体的客観的なものであることが絶対。それを写生によって実現することが最強の俳句の形だと思うが、なかなかそうもいかない。そこで、小道具としては、ソフトクリームでは秋とはいえないし、やはりクレープやタコ焼きなど粉もんを焼く匂ひをもってきた。
あくまで想像の句だが、はたして季が動くか動かないか。自信もなくて自分ではちょっと分からない。
西日の強烈な陽射しが身体に痛いほどの今日、秋を想像することさえ難しい・・・
でもここで発想を飛ばして少しでも秋の気分に浸るのも悪くないかもしれません。
難しい句に挑戦されましたね。
クレープあたりが程よい小道具かもね、私にはちょっと浮かびませんが。
暑さしのぎにはもってこいの空間と言えば映画館。
昨日から三本観た映画で一番良かったやはり古い映画、ケビン・コスナーとホイットニー・ヒューストン共演の「ボディガード」
俳優も歌もストーリーも先ず先ず揃っていた。
劇中、黒澤の「用心棒」の1シーンが出たのには驚いた。
そういえばボディガードって和訳すれば用心棒ですものね。
大ヒットした主題曲の映画ですね。
たしかに、映画館ならば涼しいですね。お気に入りの俳優となれば、さらにさわやかに。