枝豆やこの金剛の塩の粒
枝豆と塩。
これは切り離せない組み合わせ。
塩があるから麦酒も冷酒もさらにすすむ。
居酒屋で出されるものにはおそらく寸前にふりかけられると思われる塩粒が浮いていて、これがアピタイザともなって酒が進むのだ。
こうなると相当塩分が高くなるので、あらかじめ塩茹でされている家ではまずこんな食べ方はしない。
指まみれになった指を拭き拭き、舐め舐め、みるみる殻がうずたかく積もってゆく。
居酒屋とはまた違う枝豆の食い方。
秋の季語とはいうが、いまどきは早くから出回るので期間は長い。
塩の効果って絶妙ですよね。
一番感じるのは西瓜と善哉です。抜群に甘みが増します。
枝豆をゆでる時は以前は大量の塩をゆで汁に投入していましたがあまり効き目がないので最近では後からふりかけています。
トウモロコシも同様です。
西瓜には今でも塩を振りますか?
最近のは甘いので塩がなくても十分うまい気がします。
何しろ塩分控え目生活が長く、ちょっと味噌が多いだけですごくおいしくいただけます。
枝豆やこの金剛の塩の粒
好い句ですねぇ。
“金剛の塩”ってのが好いですねぇ。ほだかさんのlocationから、金剛山の事を指していると思いますが、どういう訳か、金剛力士のお姿が浮かび、あのしかめっ面が塩っ辛い枝豆を頬張ったシーンになりました。汗をかきかき、ビールのつまみに枝豆、と言う季節はもうすぐですね。
金剛、これは仏教界で最も固いとされるもの、転じてダイヤモンドのようなものを当てています。
実はこれパクリの句なんですよ。
という超有名な句があって、露を詠ませればこの人という茅舎の作品です。
枝豆の莢、それについている産毛のようなものに塩の一粒が浮いている様を詠んだものです。どこか特産の塩にこだわる枝豆というものがあってもいいのじゃないかと。そのときには麦酒の絵はすっかり消えていますが。