スリット窓

窓枠の影歪みゆく閨の月

夜中に尿意をもよおして気がついた。

すっかりあきらめていた名月だが、あれは3時頃だろうか寝屋のスリット窓からはっきりと月光がさしていたのだ。
月はすでに傾きかけているので、四角の窓の影が間延びしたようにいびつに落ちている。
部屋に戻って窓により見上げたらうすいながらもはっきりと円い名月が空にある。
得したような気分になって蒲団に横になったらすぐにまた眠りに落ちていた。

“スリット窓” への2件の返信

  1. 関東では大きな真ん丸なお月様が見えたようですね。
    満月とまでいかなくてもその前後は結構素晴らしい秋空が眺められるようですね。それでも十分の満足感は得られます。

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