楓ほどな

伐採を待つ間の櫨の薄紅葉

南都の沿道には南京櫨が多い。

とくに繁殖力も強いようで奈良公園一帯に我が物顔で進出もしている。
さすがに外来種がこれだけ増えては環境保全にも影響があるということで、これら大木の伐採計画がもちあがり、いよいよ景色が一変しそうである。
とくに目立つのが東大寺大仏殿裏の大仏池付近一帯で、空をおおうほどの大木がずらりと並んでいて、紅葉のシーズンになると厚い深紅の葉がこれ見よがしにひろがる。
それはそれで見事なものだが、やはりどこか異国風で南都にはちと毒々しく映るのである。
古来から紅葉は万民に愛されてきた。桜、欅や銀杏の紅葉黄葉もいいが、やはり楓ほどの大きさの紅葉が里や民家の庭などにはよく似合う。

“楓ほどな” への2件の返信

  1. ナンキンハゼと言うのは和ろうそくの原料ではなかったでしょうか?
    この辺ではあまり見かけないのですがそんなに大木になるのでは庭木には向かないですね。

    1. あのいかにも蝋の固まりのような白い実を鴉が好んで食べてます。種を三笠山の原生林に落としたりして行政を悩ましていたんでしょうね。

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