当たり年

さう言へば体躯しつかり秋燕

ここのところ虹をよく見る。

ちぎれたような雨雲が盆地によく入ってくるからである。
それももっぱら盆地東半分を通りことが多く、西の端っこの人間からはよく見える理屈である。もっとも背後からの光が必要なので午後の時間である。夕立というものを長いあいだ見てないが今年はやたら多い。夕立の当たり年である。虹をよく見るというのはそんな理由からであろう。
虹に顔を上げると一羽の燕が悠然と横切っていった。体格はいつでも南へ帰れるくらい立派である。
今度は盆地に入ってきた大和川に沿って下ってゆくのだろうか。それとも南へ下って紀ノ川沿いにすすみ紀淡海峡を渡るのであろうか。長い旅路に十分に耐えられようと思われる。

“当たり年” への2件の返信

  1. 私も数日前、窓から外を眺めていたら電線に燕が二羽止まっているじゃありませんか。
    今年初めて見たのでなんだか懐かしい気分になりずっと眺めていましたがやがて二羽とも仲良く飛び立っていきましたよ。
    もうすぐ帰り時期なんでしょうかね~

    1. 7月ごろからもうすでに帰燕は始まってますね。
      関西には途上の塒入りの名所がいくつかあるようです。平城京、淀川とか広い葦原なら天敵から身を隠すのに都合がいいようです。ピークは8月から9月。
      金剛山南は鷹の渡りで有名ですから、燕はそのあたりを避けると思われます。時期的には燕よりやや遅く9月末ごろからでしょうか。

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