虫喰にめげず二度目の大根蒔く
どうも葉物類、とくにアブラナ系は鬼門のようである。
特にひどいのは大根の類いで、小蕪、二十日大根などは芽が出たらたちまち虫の餌食になる。昨年もそうだったが、大根サルハ虫という黒くて丸い小さな虫が地中深くから湧いてくるようで、これがとても手で捕り切れないくらい多いのである。
幼虫が地中深くで育つので手が出ないという厄介な虫である。
とくに田圃跡を畑にする場合、水を溜めるために深さ30センチくらいのところに固い層があり、その下にいるらしい。いわゆる硬盤層というやつで、これを破らないと水はけが悪くなったり、水持ちも悪くなる。これを突き破るにはトラクターで深く耕すしかないのだが素人農園ではそうもいかない。
せいぜい、根を深く張る大麦、ライ麦などで抵抗するのが限界である。
ということで、比較的虫に食われることがすくないレタス、春菊など菊科を蒔いておくのが無難ということらしい。
キャベツの仲間もアブラナ科で、これは蝶々の幼虫、青虫の餌食となるが、こまめに虫を捕ったり虫除けネットなどで防御すれば何とかなる。
虫捕りもネットもしないわが菜園の秋は虫天国のようである。
土との相性、虫退治等、様々野菜作りは骨の折れる作業ですね。
根気の無い私などにはとてもとても対応しきれません。
自分のことでいっぱいいっぱいの最近の傾向、やはり歳のせい以外の何物でもない。
最近は耕すと地中の炭素が放出されるという話もあって、米国などでは耕さない農法が広がっているようです。
考えてみれば、あの広大な大地を巨大なトラクターでかき回すこと自体大変なエネルギーを消費しているわけで、理にかなっているのかもしれません。
耕せば微生物が消滅し、ますます土が痩せます。痩せるから堆肥や化学肥料を大量にぶち込むわけです。毎年この循環が繰り返され、農薬も大量に撒かれます。
大きな市場相手にはこの大量生産方式が適っているのかも知れませんが、素人菜園は同じ愚を繰り返したくないものです。だから、虫の食害にあってもあえて逆らわず、その土地にあったものを栽培するしかありません。