豊の秋

見切らるる胸板うすき案山子かな


道路に向けて数体が並んでいる。

お世辞にもうまいとは言えない案山子だ。
しかも、衣装はと言えば廃棄寸前のずた襤褸を身にまとい見ているだに頼りなさげである。
この様子では雀どもにもバカにされそうで効き目の方はいかがなものか。
水が落とされて一週間以上はたつだろうから、この週末あたりが刈り入れかと思ったが、昨日の雨につづいて明日の日曜日も雨の予想だから先に延びそうである。
あたりはどの田も夕日に黄金に輝き、豊の秋である。

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