決断

秋の雷鴉の帰心矢のごとく

南のそらに休息に黒い雲が発達してきた。

すぐ近くに雷が走ったので撤収と決めたが、夕刻にはまだ時間があるというのに暗くなった空を見ると塒をめざす鴉の群があった。いつもの八幡さんの杜へ帰ると見えて一目散の様子である。
鴉など動物たちには人間も及ばない危険察知能力があると聞くが、まさにこうした行動が証明しているように思える。
帰り仕度をすませて自宅へ急げば、案の定大粒の雨が降り出して、あやうく全身濡れ鼠となるところであった。
鴉にしてみれば大事な羽根が濡れて羽繕いも大変だったことだろうが、一足早い決断によって濡れずに済んだことであろう。

“決断” への4件の返信

  1. 当地もいきなり黒雲が現れ雷に大粒の雨、でもあっという間に止み日没との合間を縫って連れ合いは散歩に出かけた。
    幸い雨にも濡れず戻ってきたが近頃の天気はどこへ行くにも傘が手放せない。

    鴉も大雨に濡れれば毛づくろいに手間取り羽根が濡れれば飛ぶのにも差し障りがあるのでしょうかね。

  2. 秋の雷鴉の帰心矢のごとく

    大和の鴉は、情緒がありますね。ほだかさんも鴉の心情を汲んで温かい眼差しを感じます。人口密集地に住む鴉は別物です。ゴミの選別や置場の管理が向上し、食べ物にこと欠くようになった昨今、鴉は益々凶暴化しており、土鳩を平気で襲い、子供なら逃げようともせず菓子を狙ったりします。「数は減って精鋭化」・・・これから巻き返すのか、希少生物化するのか・・・。

    1. 当地では距離が適当に保たれているようです。ただ、獰猛さは都会のものに劣りませんよ。おかげで、近所からツバメの巣作りが見られなくなりました。引っ越し当初はあちこちのお宅に巣をかけていたのですが、雛を狙うようになってからというものすっかり姿を消しました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください