手刈りならでは

昨日までなかりし稲架の匂ひけり

一日にして風景が一変した。

機械の助けもあるのだろう、半日で稲刈り、稲架組み、稲架掛けが終わり、辺りにかぐわしい匂ひを放っている。
その周りのまだ稲刈りの済んでない田には、趣向を凝らした案山子が何体も出現していかにもこの季節の景。
機械化が行き渡る世の中で、手刈りならではの眺めが楽しめるのも嬉しい。

“手刈りならでは” への4件の返信

  1. 今でも手で刈り取る田んぼがあるのですね。
    棚田の場合は機械が入らないので手で刈るしかないですが私たちが子供のころは普通の光景でした。
    すべての農作業片付けば「野上り日待ち」と言ってちょっとしたお祭り気分でした。(どんな漢字?)
    当時、今のように機械化されるとは夢にも想像しなかったです。

    1. 「野上り」を検索してみました。
      どうもとくに三重県に伝わるというか、いまはその行事も廃れてお祝いの餅などにその名が残されているようです。田植が無事終わった後の休みなどを言うことが多いようです。
      ここ大和では「早苗饗(さなぶり)」と呼んでいまでもお祝いをしているところがあります。

  2. 昨日までなかりし稲架の匂ひけり

    好い句ですねぇ。
    「稲架」を調べてみると「はさ」と読み「稲掛け」と知りました。匂いがするぐらい稲がいっぱい干されている風景なんて好いですねぇ。
    横浜でも、田園地帯は結構あるんですが、大半が近郊野菜の商業生産地。米の田を見るには車を飛ばさないといけません。ほたかさんのように、ちょっと目を移せば稲架が見られるなんて好いですね。

    1. 神奈川中西部などは広々と田が広がってますね。鶴見川を遡っても港北区、緑区などで田園風景が見られます。
      ただし稲架を見ることはないかも知れません。
      鵙猛る武州相州割く川辺
      境川、あるいは鶴見川上流に行けば鵙も聞けますしね。

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