赤錆びの柵をも埋めり葛の花
ちょっとした空き地なら一夏ですっぽり飲み込んでしまう生命力には感服するが、手入れを怠ると手のつけられないほど茂ってしまって、そうなると根絶はもう無理だそうである。
かつては繊維に用いたり、ロープ代わりになったり有用植物だったが、現代では嫌われ植物ナンバーワンかもしれない。
見た目からすると、こんなおぞましい姿をしたやつが「秋の七草」のひとつだとはイメージが遠すぎるかも。
時代変われば品変わるだが、飲んべえには荒れた胃に優しい葛根湯ドリンクの原料だったりするのでそう邪険にしてはいけない。