山襞

秋冷や青垣いよよ藍深め

ある句会での作が我ながらひどかった。

ちょっと見方をかえて推敲してみた。
年に何回かほど、朝起きたとき、はっとするほど盆地を取り囲む山々がくっきり見えるときがある。今日はやけに冷えたなあというような日に見られることが多いのかも知れない。今年も最初の秋寒の朝、山々がいつもに増して黒く感じるほど色を深め、稜線などの重なりまでもはっきり見えるのだった。とくに大峯の山々は遠近感をともなってよく見えるのだった。

“山襞” への8件の返信

  1. 風景を眺めるということはあまりなくなってしまっていますが、私は緑に溢れた三重ほどの田舎具合が好きです。
    少し遠めに見える山に設えられた電波塔なんかを探します。
    黒く見えるというのは紅葉一歩前ということですか?
    こちらの山とはまた違った顔をもっているようですね。

    1. 木の種類、たとえば針葉樹とか広葉樹、落葉樹に常緑樹なんかによっても色が違って見えるよね。どちらかといえば針葉樹、常緑樹の方が濃いようだけど。落葉樹などは季節によってずいぶん違うしね。山の色はある意味毎日、時間によっても変わるので見てても飽きないものです。

  2. 空が高く澄んだ日、山の谷の切れ具合がはっきり黒々見えますね。

    これはある程度高度のある山に見られる現象でしょうか?
    田舎の山ではさほどは感じません。

    それにしても毎朝晩違った山容を眺められるのは至福ですね。

    1. 高度も関係あるかもしれませんし、湿度、山容、植生などなど、いろいろ関係してるのかも知れません。
      朝起きるとカーテンをあけてまず二上山、葛城を見ます。クリアに見える日は意外に少ないですけどね。

  3.  平坦な場所に住んでいるので、山々の刻々の変化など旅に出ないと見ることができません。それが日々観察できるのはいいですね。
     今日はまた夏に戻ったような暑さですが、近くの木々は色付きはじめました。
     秋を楽しみたいです。

    1. かわりに水辺とかあるのではありませんか。
      水辺はいろいろな生き物が集まるので楽しみもあるでしょうね。

  4. 改めて思います。「青垣」という表現いいですね。冬はともかく夏にも秋にも周りを囲む山なみの表現としてうってつけ。奈良盆地、いい所へ移り住みましたね。

    1. 周囲の山の特別高くはないのがいいですね。葛城の1000メートルは例外で、ほとんどが数百メートル程度ですから圧迫感もありませんしね。

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