膏肓に入る

手作りの竿のしぼれる根釣かな

釣は秋に限る。

と言っても、冬や春、夏それぞれに対象の魚はある。ここでいう釣とは磯釣り、あるいは岸壁釣りのことである。冬、深場に落ちる前にしっかり体力をつけようとして食欲が盛んになり、岸辺にも寄ってくることが多く、体も相当大きくなって力も強いので、いわゆる引き味もいいのである。
そしてベテランともなれば、ただ釣るだけでは飽きたらず道具にもこだわるようになり、それも昂じると自作までするようになって、傍からはなかばあきれ顔で見られたりする。
ただ、やはり手作りの竿や浮子などで大物をあげたときなどの醍醐味は別格で、そうなるとますます病膏肓に入るということになる。

今は海のない国に引っ越してきて、波音、潮風が聞けない、見られないのはやはり寂しいものがある。

“膏肓に入る” への2件の返信

  1. 「根釣」って言うんですね。面白い。釣も愛好者いっぱい、早朝から大勢が釣り糸をたれています。
    セミ捕り、蝶々捕り、虫捕り、ザリガニ釣り。男たるものハントしている時興奮を覚えるのでしょう。

    1. 「根」とは言っても「底」という意味ではなく、「岩礁」という意味合いらしいです。
      テレビなど見てると最近は女性の進出著しく、男だけのゲームではなくなったようですよ。

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