懐かしい匂い

田仕舞のけぶり懐かしかぐはしき

もみ殻のほかにこぼれた藁屑や穭穂を焼いているらしい。

稲藁の焦げる匂いははどこかなつかしくていい香りがする。稲藁なんていうのは最近はめったに手にしたことがないが、庭木の防寒対策にと藁をホームセンターで買ってきた。結構いい値段がするのには驚くが、鼻に近づけるまでもなくいい匂いに思わず深呼吸してしまうほどである。
新藁ならなおさら香りは高く、これを燃すのだからまた特別なものがある。
しばらくは眺めるともなくそのまま立ち尽くして懐かしさに浸っているのだった。

“懐かしい匂い” への6件の返信

  1. 稲藁は子どもの頃から日常生活の身近にあるもので特別珍しくもなかったものです。
    ところが今では言葉さえも懐かしくめったに稲わらを見ることもなくなってしまいました。
    わら縄・わらじ・筵・コモ・かます・米俵・藁灰とか数えきれないほどの藁と共に生活がありました。

    そう言えば両親は一時、縄を製造する工場を経営していたのでした。
    いわゆる縄屋さんです。

    1. そうですね。藁縄って今でも細々と売ってたりしますが、昔とは比べるべくもないですね。筵、草鞋、かます、米俵、藁灰。。。つぎつぎ思い出してきました。米俵は正月の信貴山奉納に山積みされていたのをしばらく見とれていました。

  2. 昔を思い出しますね。田や畑で収穫が終わった後、不要になったものを焼いていましたね。
    立ち上る煙やその匂いが懐かしいですね。
    初冬の風景でしょうか。今では見られなくて残念です。
    匂いは不思議ですね。過去の何かと結びついていて、一瞬その時の情景が浮かびます。

    1. 問題なのは、住宅地が進出してきて煙が公害視されるということです。新住民にとっては煙が家の中に飛び込んでくるのは迷惑な話で、保育園ができたら子供の声がうるさくて反対とかいう世代間の軋轢同様に利益相反の折り合い、配慮が欠かせないのですが。

  3. 藁の匂いもいもいいけど枯れ草もいいですね。
    眼前の堤防の草が伸び放題でしたが今朝見たらすっかりきれいに。
    干し草が積み上げられていてとても懐かしく郷愁を誘ういい匂い。

    干し草は「アルプスの少女ハイジ」につながります。

    1. 高原と羊。お爺さんの乳搾りを手伝ったり。ハイジの物語はお子さんと一緒にごらんになったのでしょうか。漫画ものはあまり見ない私でも記憶に残る名アニメでしたね。

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