留守番の鶏

宮鶏の声おほどかに神の留守

今日は石上神宮吟行。

乗り換えに行き違いがあってスタートからして大遅刻。30分足らずの吟行ではとてもじゃないが満足行くものが詠めるはずがない。
救いは、鳥居をくぐるとおびただしい神鶏たちが目につくことだった。どれも美しい鶏たちだったが、とりわけ東天紅という種類だろうか、尾の長くて砂地を引きずりそうな鶏が優美に何度も自慢の喉を聞かせてくれる。宝剣の七支刀が県立美術館に貸し出し中のうえ、主神以下全員出雲にお出かけの神無月、しかもこれぞ小春という日だからだろうか、みなのんびりと境内を行き来しながら、ひなたぼっこを楽しんでいるようかのようである。

当日の句会はさすがにこの神の鶏を詠んだ佳句が多い。多すぎて、どれを採っていいやら判断にも困ってしまうほどであった。

“留守番の鶏” への6件の返信

  1. 東天紅という鶏、見たことがないです。
    さぞや姿形がきれいで美声なんでしょうね。

    中華料理のお店だとばかり思い込んでいました。
    そう言えばお店の看板はとても美形の鶏マークでしたね。

  2. 東天紅って私も中華料理屋しか思い浮かびませんでした。
    鶏の名前だったんですか。 そうか、それから採って店名やマークにしたのですねえ。
    由来を考えると面白いですね。
    今日もまた新知識ありがとうございます。

  3. 神社にはよく鶏が飼われているのですね。先日行った弥彦神社(新潟県)でも奇妙な声がするので近づいてみたら結構な鶏が飼われていました。東天紅もいたと思います。ネットで見ると長鳴き大会なんてのもあるようです。

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