嵯峨御流

撓まざる榠樝の枝の瓶にあり

嵯峨御流(ぎょりゅう)というそうだ。

嵯峨天皇の御世、大沢の池の菊を活けたものが素晴らしかったのでこれを範として生まれたのが嵯峨御流の興りだという。
大覚寺の玄関門脇には屋外に生花が展示されていて、黄色く熟した榠樝の実をつけたままの枝ぶりのしっかりしたものがダイナミックに活けられていて、否応なく目にとまる。じっくり拝見する時間がなかったのが惜しまれるが、あの黄色い実の重さに耐えている、葉も落ちた枝のたくましさが頭から離れない。

“嵯峨御流” への4件の返信

  1. 生け花流派の嵯峨御流はここからきているのですか。
    いやあ、ありがとうございます。

    あの大きな榠樝のたわわな実は大胆に活けられていましたね。
    とても印象的でした。

    1. 生け花は全く疎くて、名刹の門に活けてあるので何か謂われがあるのだなと言う程度の認識しか無かったのですが、帰ってきて調べて分かりました。生け花というのも長い歴史があるもんだなあというのが正直な感想です。

  2. ”かりん”という漢字を初めて見ましたが、難しい字ですね。
    どこからこのような漢字が当てられたのか不思議ですね。
    山梨に転勤でいた頃、民家の塀際によく植えられていて、この時期になると黄色の実がなっているのをよく見かけました。
    用途としては、かりん酒として利用されることが一般的のようですね。
    北杜市の別荘の庭には、神奈川の自宅で鉢植えしていたものを持って行って移植したら、あっと言う間に枝が伸び、来年あたりは花を付けて、うまくいけば実をつけるかもしれないね。

    1. 諏訪、甲府盆地ではよくみるカリンですからきっと寒冷地に合っているんでしょう。北杜市でもうまく実をつけるんじゃないですか。
      カリンは見た目は無骨ですが、香りはいいし、蜂蜜漬は喉にもよく、カリン酒はうまいしときたナイスな果実。ぜひいろいろ加工して楽しんでください。

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