白鳳展

水煙の天女舞ひ降り古都秋天
秋天下十二飛天の翻り

白鳳展は仏像以外の展示もある。

その白眉は現在解体工事中の薬師寺東塔の水煙であろう。
雲、飛天とその天衣を透かし彫りした四面に緑青がみごとに浮いている様も間近に見ることができた。工事が終わればまた100年あるいはそれ以上はこんなに身近に見るチャンスは巡ってこないと思うとよけいしみじみと眺め入るのだった。

“白鳳展” への8件の返信

  1. 地上に降ろされた水煙が特別公開されているのですか。
    千年以上も風雪に耐えてきたその優美な姿を間近に観られるなんてめったにない貴重な機会ですね。
    地の利ですね、羨ましい!!

    1. 最も美しいと言われる相輪、なかでも水煙には心が引き込まれます。天女が風に吹かれるように舞う姿の意匠などは、シンプルでいてダイナミック、素朴にして優美。
      以前にも薬師寺の特別展で拝観できましたが、何度見ても見飽きません。

  2. そうですか。白鳳展ですか。「そうだ!奈良いこう!」ですね。挑戦してみます。

  3. 『白鳳展』先週土曜に行ってきましたが、たいへんな混雑で、
    音声ガイドの展示だけに絞って見てきました。
    最高に素晴らしかったのは、文句無しに
    薬師寺の月光菩薩立像でした。あの腰をひねった
    お姿は、敦煌の塑像菩薩と同じ、でも後ろから
    見ると、背中のまんなかが割れていて
    不謹慎ながら、その色っぽいこと!
    この菩薩様を見るのに、1,500円(音声ガイドを含めると
    2,020円)の値打ちはありますよ。

    1. コメントありがとうございます。そんなに混雑してましたか。

      何年か前にも月光菩薩さんは上野の国立博物館にご出張されて、いつもなら光背があって拝見できない後ろ姿がまざまざと目に焼き付くように拝見できたときも興奮しました。
      今回はさらにほんの目の前1メートル足らずのところにおわしたのも嬉しかったです。全体に力感溢れセクシーな菩薩さんで美しさはナンバーワンでしょうが、今回は特に胸の筋肉が意外に盛り上がってるのに目が奪われました。全国の貴重な白鳳仏が一堂に会して、しかもあんなに間近で拝見できるというのはまず「あり得ない」ことなので、事情が許せばぜひお奨めしたいものです。

  4. 遅まきながら本日、噂の「白鳳展」へ行ってきました。かなりの混雑で約3時間ほどかかりましたでしょうか。

    hodaka氏御推奨の薬師寺の水煙、圧倒的な存在感ですね。十二飛天の翻りを目の前にしてよくこんなにうまく詠めたものだと二重の感動でした。

    昭和蝉丸氏の月光菩薩コメント「言いえて妙」。この時代のあまりの肉感的な表現力と迫力。現代美術の域を超えているのかも。

    メモリアルな一日を有り難うございました。

    1. 開催期間終末近いとあって混んでるのでしょうか。私が行ったときはエアーポケットみたいな感じで拍子抜けするほど空いていたんですが。
      今月の兼題「秋思」はぜひこの体験を詠み込みたいと思ってます。チャレンジされては?

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