どこか飛鳥風

頬に五指そへて秋思の仏かな

広隆寺の弥勒像、中宮寺の観音像のしなやかな指とは違う。

この白鳳時代の半跏思惟像は右手の指五本がすっくとのびて、これが頬に当てられている。
どこのお寺のものか忘れたが、飛鳥仏の面影を残している仏さんだった。

“どこか飛鳥風” への4件の返信

  1. 広隆寺の弥勒菩薩像が一番好きです。
    そのしなやかな柔らかな手と笑みを浮かべた表情が何ともいえず魅力的です。
    すっくと伸びた手の仏様の表情も観てみたいものです。

    1. その有名な広隆寺の菩薩さんにはお目にかかったことがないのです。行けばしばらくはその場から動けないような予感がします。
      仏像というのは、単なる美術品を超えたものがありますね。祈り、救済、安寧。対峙していると去り難い気持ちにさせてくれます。

  2. 秋思、そうですね。そろそろ悩み始めなくっちゃいけません。
    アルカイックスマイル、少しづつ違うところがまたいいんでしょうね。

    1. 白鳳展の十一面が珍しく同じ表情だという十一面観音さんを見ました。思わず「秋思いただき」と思ったら、なんと歳時記にすでに詠まれてました。

      ことごとく秋思十一面観音 高羽狩行

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