城落ちて山永らふる秋思かな
一将功成りて万骨枯るというが、そのまた将もいつかは朽ちる。
聖徳太子に信ずべき貴い山と言わしめた信貴山は今も古刹として多くの信心を集めているが、歴史上のあるときは戦国武将の山城として難攻不落を誇っていた。時代の異端児も信長の攻勢にはたえられず爆死を遂げたという話が残っており、その名を惜しんで麓の山城址には立派な弾正の供養塚もある。地元の人に死後も愛された武将とも言えるが、人同様に城もまた虚しく、いまでは森に埋もれてしまって麓からあおぐ山頂にはその形跡すらうかがうことができない。
虎を守護神とする戦の山は今も1400年の法灯を灯しているが。
虎と言えば、CS第一線タイガースは負けたようだ。