風の楯

屋敷林背負ふ芒の籬かな

屋敷林は富山の砺波平野のものが有名だが、調べると日本海側の各地にあるようだ。

日本海側に多いのは雪を含んだ季節風を直接に受けるからだが、山形だったか、この時期になると屋敷林に加えて芒を組んで籬とする作業に追われる集落がある。
いわば家の前にも後ろにも風の楯を設えるわけだから、この地域での風がいかに手強いかが分かる。

地吹雪ツアーで地域の弱点を逆手に町興しをはかる自治体もある一方で、集落の者どうし互いに助け合ってじっと冬に耐える風土を守り続けているところもある。

“風の楯” への4件の返信

  1. 雪国や強風地帯、日本にも過酷な自然との闘いを余儀なくされる地方があるのだと改めて思います。それぞれに知恵と工夫で立ち挑む。ご苦労に敬意を表したいです。

    このところ道端にホトケノザがちらほら花をつけているのを見かけます。けっこうあります。これも返り花でしょうか。

    1. 籬とというのはスキマがあるように見えて、あれで結構の効果があるようです。簾も似たようなものですかね。

      たしかに、ホトケノザを見かけますね。返り花には違いないでしょうが、俳句としては狂い咲くというニュアンスを持たせるにはちと荷が重いのではないでしょうか。草花より、やっぱり花木の方が似合いそうです。

  2. 実際の屋敷林は見たことがありませんがテレビで見てなるほどと思いました。
    確かに松の防風林も一方向を向いているので相当な海風を受けるのでしょうね。
    籬と言えば今月の手習いの課題が「採菊東籬下」
    (東側の垣根のもとに咲いている菊の花を手折りつつ)
    同じ籬でも全く異なるイメージです。

    天気予報外れて秋晴れ。
    堤防の草刈もほぼ終えて気持良い青空の下、ノルデイックウオーキングをする行列に出あいました。
    見ていて腕を使うので筋力をつけるのに良いかもしれません。
    やってみたくなりました。

    1. 采菊東籬下 悠然見南山

      陶淵明ですね。
      こういう心境にはなかなか至れない凡人です。

      ノルディックウオーキングの出始めは、ストックで強くキックするため路面を痛めるというので限られたところでしか認められなかったようですが、社会的認知を受けてきたんでしょうかね。
      腰の悪い人などにもお勧めのウオーキングだそうですよ。

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