紅葉より餅か

御破裂の紅葉且散り檜皮屋根

午後からは談山神社紅葉狩り。

盆地の雨は早くに止んだが遠くから見る御破裂のお山は雲の中なのでどうかと心配したが杞憂だった。
ただ、上がってみると雨は降り止んでいたが、十三重塔や本殿など檜皮葺の屋根からの滴りが止まないし、濡落葉が散り敷いた階段も滑りやすそうだ。
見事に紅葉した樹林に囲まれた境内をそぞろに進み、蹴鞠の庭から拝殿へ。
ここで多分模写とは思うが、鎌足の生涯を描いた「多武峰絵巻」の展示があった。英傑の出遭いとなった蹴鞠、大極殿での生々しい乙巳の変の場面にしばらく釘付けとなる。

参道の土産店で焼いた橡餅が珍しく、帰途車内でぱくついだが餡が甘すぎて橡の風味は今ひとつだった。

“紅葉より餅か” への4件の返信

  1. 三重塔、五重塔はよく見ますが談山神社は十三重塔ですか。
    知りませんでした。一度は行く価値がありそうですね。
    秋になると旅行社のツアーでよく見るのが談山神社の紅葉です。
    距離的にはそう遠くないのに未だ一度も行ったことがありません。
    乙巳の変、そして飛鳥寺の首塚を思い出しています。

    1. 元は唐から帰った長男と不比等が、678年父のために作った寺院で、この十三重塔は当時からあるシンボルみたいなものです。現在の塔は1532年に再建で、木造の同塔としては最古だとか。

      大和はまだまだ見どころ満載ですよ。
      今年の紅葉は早いようで、1週間ほど早く来ればもっとよかったかもしれません。

  2. 談山神社の裏山が御破裂山ですか。奇妙な名前ですね。
    先日吉野からの帰途立ち寄りましたが辺鄙なところですね。秋の紅葉はすごいだろうなと思ったものでした。私も絵巻を見て「日本が変わった日」のことを思い浮かべました。

    1. 山の頂上に高槻より改葬したと言われる鎌足の墓所があって、藤原氏や国家の危機に際して鳴動し、鎌足の神像が破裂するという言い伝えがあります。
      権力闘争に明け暮れた一族を思うと真に迫るようで、何ともおどろおどろした話に恐れ入ります。

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