粥柱卦にあるままの杓子にて
粥をよそう杓子である。
一般にはおたまと呼ばれている上品なものをさすと思うが、茶粥を食う習慣のある紀州では、木でできた大きくてやや浅い独特の杓子を使う。調べてみると今では奈良の五條あたりで細々と作られているようだが、この木でできているというのがいいのである。
大釜にぐらぐら煮立っている粥をかき混ぜたりするには、上品なおたまでは釜の底までは届かないので柄も幾分長めである。それに、鉄釜の底に沈んだわずかな米粒を持ち上げるように粥をすくうためには釜の底を傷つけない木製でなくてはならないのである。
最近は竈に掛けた大釜でお粥を炊く家など希だろうから、こうした紀州独特の茶粥用木杓子はさらに廃れていくのだろう。寂しい限りだ。
なるほど、昔の映画で囲炉裏に掛けた大鍋から狸汁なんぞを装う時大きな杓文字が使われてました。存在感がありましたね。
粥柱、ってお餅のことなんですね。初めて知りました。それにしても新年の季語っていっぱいありますね。それだけ正月が大事なものだったのでしょう。
御所実業、残念でしたね。東福岡には歯が立たないとは言え県立校でここ10年で3回全国大会準優勝はすごいと思います。
竃の釜には木の杓子ですね、やっぱり。土鍋でもああいうオタマを使ってみたいです。
最後のところで守備力の差が思った以上に出てしまいましたね。来年に向けて課題を乗り越えてもらいたいものです。
歳時記しっかり読みました。十五日粥の中に入れる餅を「粥柱」というんですね。確かに粥の中では柱だと思いました。満月の日の粥なので「望(もち)の粥」ともいうそうですね。歳時記は時間をかけて読むほど知らないことがいっぱいで興味が尽きないです。面白いですね。
歳時記だけに残された日本の行事、文化を継承していきたいものです。グローバリズムもいいですが、日本のアイデンティティあってこそですものね。
ためいき会メンバーには時々はその月の項をパラパラめくってもらいたいものです。