わが影に翅を休める夏の蝶
今朝いつものように、愛車ケルビムで喘ぎ喘ぎ戦車道路経由小山内裏公園尾根コースを走った。
終点で休憩していたところ、全体に茶褐色で裏に星がふたつある珍しい蝶が、突然手にしていた地図の上に停まったので驚いた。
蝶は、そのあとも、まるで私の休憩につきあうかのように、傍で翅をゆっくりと上下させているのだった。
めざせ5000句。1年365句として15年。。。
わが影に翅を休める夏の蝶
今朝いつものように、愛車ケルビムで喘ぎ喘ぎ戦車道路経由小山内裏公園尾根コースを走った。
終点で休憩していたところ、全体に茶褐色で裏に星がふたつある珍しい蝶が、突然手にしていた地図の上に停まったので驚いた。
蝶は、そのあとも、まるで私の休憩につきあうかのように、傍で翅をゆっくりと上下させているのだった。
夏祭り子供御輿の触れ歩き
笛や太鼓の音が近づいてきたので窓から眺めていると、子供御輿のお通りだった。
造成後40年のサラリーマン主体の住宅街では高齢化が顕著。一人暮らし老人世帯が実に多い。
おまけに坂の街ときているから、御輿を担うのはわずかな孫たち世代になってしまうというのはむべなるかな。
雷鳴や猫も耳栓欲しげなり
今日も猫ネタで。
黒猫のホダカは大きな声や音が苦手である。
夕方、雷さんが一声とどろくと、いつものように何処かに雲隠れしてしまった。
夏茣蓙に昼寝の猫のしどけなし
エネルギーをもてあましている若猫たちでさえ暑いとみえ、手は万歳、足は全開状態でながながと伸びている。今風夏茣蓙、冷却マットでの昼寝は気持ちよさそう。
県予選球児のなみだ眩しけり
甲子園めざして各地で連日熱い戦いが続いている。
念願かなって甲子園への切符を手に入れたもののうれし涙、逆にあと一歩及ばずで悔し涙にくれる若者たち。
この涙はこの日に向けて青春のすべてをかけてきた者だけのもの。
燃焼しつくせるに値する目標をもつ若者たちはうらやましいほど眩しく輝いている。
野馬追や鎮魂の法螺立てるなり
今年の相馬野馬追いでは、震災や原発事故もあって神旗争奪戦などの勇壮なイベントは中止となったが、震災犠牲者を悼む法螺貝が一斉に吹き鳴らされた。
法螺を吹いて鳴らすことを「法螺を立てる」といい、このたびの吹奏はその立螺(りゅうら)の作法にかなった追悼のものだと聞いた。
今年の野馬追いは神事としての重い行事である。
夏日傘踏切りに落つ影の濃き
この時期の物の影というのはすべからく濃いものがある。
炎暑に炙られた踏切の眩しさと、それを渡る人たちの影もまたコントラストを強めていた。
夏はコントラストの季節である。