枝垂はまだかいな

段丘を屏風に野梅開ききる

「野梅(やばい)」とは梅の種類であるが、俳句ではもちろんそんな厳密な使い分けはしない。

つまり、品種、色、形などは問わず、「野」にあるごとき「梅」を指すようである。したがって、梅林とかきちんと専門家が手を入れた、管理された梅とは異なる、ちょっと距離をおいたものを漠然と言う場合に使われることが多い。

そう言えば、うちの白梅はだいぶ開いてきたが、紅の枝垂梅はいつもより花期がずれてまだ蕾は固そうである。

“枝垂はまだかいな” への4件の返信

  1. さしずめ田舎の畑にほったらかしの梅などは「野梅」かも知れませんね。
    手入れはしない枝は伸び放題、雑草なら抜くとか刈りとるなどしますがそれよりもひどい扱いですから。
    でも香りはしっかり。近々見に入ってこなくちゃ。

    1. 俳人は嘘を平気でつくので、枝垂だろうが豊後だろうが、紅白も関係なく「野梅」で済まそうとしますね。つまり、梅の種類を限定しない詠み方で、ほったらかしの梅が立派な枝垂だったとしても「野梅」で、いかにもそれらしく詠むわけです。
      日本に300種ほどあるという梅は大きく分けて、花梅と実梅、花梅はまた大きく分けて原種に近い「野梅」、枝の切り口が紅い「紅梅」(花は白いのもあるそうです)、杏とかけた「豊後」の三つに分かれるということです。
      一重もあれば八重もあり、そんな点にも注意して歩くと飽きないかもしれませんね。

  2. 段丘が屏風ですか、なるほど。もう満開ですか。早いですね。
    風邪とアレルギー性喉イガイガで天気はいいのに外に出る勇気が湧いてきません(本日は雪模様ですが)。本格的春の到来までに何とかしなくっちゃ。

    1. 三浦半島三﨑をイメージしました。あそこは、半島の丘陵から港に向かっての崖がまるで衝立のようで、北風から守ってくれますからね。
      例の「思い出し」で作ってます。

      風邪が長引いておられるようですね。お大事に。

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