葦始生(あしはじめてしょうず)

一畝の芽掻き終えたる穀雨かな

平群の特産・小菊の新芽がいっせいに吹き出したようだ。

数人の農婦が畝の手入れをしている。
不揃いの新芽を整えているのだろう。
今のは多分二ヶ月くらい先の出荷だろうから、盆、秋彼岸とピークにむけて時期をずらしながら畝の準備がされるんではなかろうか。このあたりは、観察を怠ってはならない。

今年の穀雨は実は昨日、穀雨を使った句を詠もうと思っていたのに当日はすっかり忘れていた。

“葦始生(あしはじめてしょうず)” への6件の返信

  1. 「葦始生」 初耳でした。
    今まさにこの時期なのですね。
    今日もぴったりの空模様です。しとしととやわらかな雨です。
    うっとおしいと思えばそれまで、「葦始生」と思えば何やらロマンチックに思えてくるから不思議です。

    農家にとっては恵みの雨、今日は雨にふさわしいことをやるとしましょう。

  2. 「穀雨」、この二十四節気の言葉、農の国に大事な言葉ですね。
    でも今日当地は午後から冷たい雨、とても4月とは思えない。床暖房から離れられません。

    平群、小菊生産量日本一の所でしたね。正しく奈良には菊がよく似合うのでしょうね。
    「菊の香や」は奈良の枕詞じゃないですか。

    昔、秋のバス旅行で近鉄のあやめ池遊園地へ菊人形を見に行ったことを思い出しました。秋祭りで子供神輿をかついだご褒美に自治会で連れていってくれたもので、楽しかったです。。

    1. 「菊」と言えばキヨノリさんご紹介の「絢爛たる暗号」で後鳥羽院が菊を好み趣味の刀剣にも菊の花を彫らせたとありました。
      皇室の菊花の御御紋のルーツはここからだと云々・・・
      鳥羽院は水仙の花、後鳥羽院は菊ですか?

      それのしてもこの本、まだ途中なのですが誠に面白い。
      百人一首にこのような様々な謎が隠されているなんて思いもよりませんでした。
      子どもの頃、かるた遊びをするたびに紛らわしい歌が多くあり、お手付きの原因だったのは確かです。
      まるで推理小説を解明していくような面白さがありました。
      百首の撰歌にこのような意図があったとは青天の霹靂でした。
      歌にまつわる歴史的背景も見えてきて興味深かったです。
      後少し読み切ります。

      1. 百人一首、やってますね。是非ドンドン続けて下さい。

        「絢爛たる暗号」は謎解きでホント面白いですよね。百人一首への興味をかきたててくれるという意味では傑物だと思います。
        その後は関心に応じて進めばいいのですが、何せ解説書の類いっぱいあります。その内でボクのお薦めは「田辺聖子の小倉百人一首」と「私の百人一首」(白洲正子)です。何れも文庫本になってて一般読者を対象にした分かりやすいかつ極めて真面目な解説書です。

        歌の意味を考えるのは勿論ですが、人物(相関関係)・時代・地理的場所・歳時記的事象などなどそれこそ知的向上心を満たす宝庫だと思います。たんとご賞味あれ。。

    2. 当地は降ったり止んだりですが寒くはありませんでした。明日の朝まで降るのかな。

      関西ではかつて遠足の定番だった「あやめ池遊園地」は閉鎖されて、数年前から高級住宅地に生まれ変わっています。池はそのまま残っています。

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