タワー比べ

東京タワー四肢ふんばりて春の雪

ムサシほど高さがあれば上部は雲と雪の中だ。

東京タワーだって上の方はかすんで見えないが、それだけに四方に踏ん張った鉄塔の姿には逞しささえ感じる。
意外に鉄骨は細く、雪はその間をぬけて落ちてくるのだ。
雪の風情は圧倒的に東京タワーが勝ちだ。
3月下旬の都心の積雪は30数年ぶりだという。だとすると40歳くらいのことだが、いくら思い出そうとしてもその記憶が浮かんでこない。4月の雪ならば幾らでも浮かぶのであるが。

“タワー比べ” への2件の返信

  1. スマートさではスカイツリー、逞しさでは東京タワーでしょうか。

    この時期の東京の雪は外出の自粛要請が出ている中ではかえって良かったのでは?
    こんな日に出かけたいとは誰も思わないですもの。
    それとも桜に雪の珍しさに誘われた人もいるのでしょうかね。

    1. 絵で見ていれば桜に雪というのは風流なものですが、実際その場に立てばまず足もとが不安定でとてもそんな気分に浸ってられないですよね。ただ、救いは春の雪はすぐ解けること。
      閑散とした都心に雪が降っては消えてゆく。音のない世界もいいものです。

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