雨後の空に

つばくらめつの字をかいて辻の軒

今年はほんとに不思議だが燕が少ない。

というより、年々減っているのではないかとさえ思われる。
とは言え、平城京の塒入りのニュースなど聞くといるところにはいるらしい。
これは近所の話にかぎるのかもしれないが、思い当たる節はある。
ひとつには新しい団地で燕の巣作りの難しい家が多いこと、つぎにここでもご多分にもれず烏が多く巣をかけるには危険が多いことなどである。
ただ五年ほど前までは近所の家に巣をかけて子育てをうまく成功させていたが、その後も更地にどんどん家が建ってきたことも影響しているかも知れない。その証拠にその更地を縄張りにしていた雲雀がこの一、二年見られなくなったことである。朝起きての頭上に揚雲雀の元気な囀りが一日の始まりを楽しくしてくれていたのに。
やはり燕が減ったのは鳥が生きていく上での条件を失ってしまったのが最大の要因だろう。

きょうやっと雨があがって空気が澄んだ空を、一瞬燕を過ぎっていったのを目撃した。

“雨後の空に” への2件の返信

  1. 「つ」の字で始まるリズムが心地よいですね。
    やはり燕が少ないですか、私は一度も見ませんでした。
    何らかの異変を察知しているのかもしれませんね。

    雨上がりの強風の一日でした。
    残った桜が夕日に映えてそれはきれいな光景でした。

    1. 名古屋でも見ませんか?
      今年家の付近で目撃したのは二三度しかありません。それもあっという間にどこかへ消えていってしまいます。ここらには巣をかけてないようです。
      崇神さんの御陵ではいっぱい飛んでいてしばらく見とれていたんですがね。

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