柳の花散る

柳絮とぶ采女入水の池にかな

一面雪のようになるのだが。

猿沢の池も今年は面食らっているのではないか。
鹿だって煎餅をくれる人がいないので、今まで以上に街を闊歩しているというし、人通りもめっきり減って奈良の街は様変わりである。
見る人とていない池の面を静かに柳の花が散ってゆく。観月の日に舟を浮かべて采女をしのぶ行事も今年は見られないかもしれない。

“柳の花散る” への2件の返信

  1. 「りゅうじょ」と読むのですね。
    柳の花は見たことがないし初めて聞きました。
    風流な行事があるのですね。

  2. 天皇の寵愛を失ったのを悲観して入水した女官をしのぶ祭です。今の猿沢池は水深がなくて想像もできない出来事なんですが。
    柳絮というのはあまり見ませんね。それもそのはず、通常見られる柳とは種類がちょっと違うようです。北京では街路樹に多く春の風物詩らしいです。言葉だけ日本に入ってきて、俳句に定着した季語です。
    俳人は適当ですから、いろいろ創作で詠んでしまいます(笑)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください