疫病の春の暮れゆく家居かな
コロナに明け暮れる日々。
NHKの情報は全く信用に値しないので、海外のマスコミなどの論調や、SNSなどで腹にすとんと落ちる専門家の発信などを総合すると、ますますこの緊急事態が解除される日が遠くなるような気がする。
とくに東京では基幹病院が次々に突破されて、コビット19だけではなく、医療崩壊によって持病の悪化や予期しない突発の病が起きたら命に直結する恐怖が現実に身近に迫っていると思わなければならない。
東アジア諸国でピークアウトを迎えつつあるなか、この国には自分は大丈夫という人が一定程度いて盛り場や観光地などをうろつくという点では、諸外国のなかでは日米が際だっている。ともに命より経済が大事というリーダーがいる国なのだ。
この三ヶ月当局が何をやってきたのかをしっかり頭に刻んでおかねばならない。
地元のローカル新聞の他もう一紙定期購読している新聞がある。
それともう一紙数カ月ごとに異なる新聞を購読して読み比べている。
三紙読むと二時間余ほどかかる。
今朝の某紙は辻仁成氏の寄稿、パリに差した光は良かった。
彼はシングルフアーザーで一人息子とパリで暮らしている。
外出制限下のパリで親子で料理をしジョギングを欠かさないと言う。
そし毎日の生活を宇宙船にたとえ大きなミッションを持って火星に向かっているのだと。
アパルトマンは宇宙船で毎日のジョギングを「宇宙遊泳」と呼び買い物を「船外活動」としているそうだ。
ひと月が過ぎ宇宙船の中で様々な共同作業がはじめられ日替わりシェフ制度が導入されたと・・・
日常を奪われたロックダウン下で支えあい強い連帯感を持ち生き抜こうと父子で約束しあったそうである。
まさにパリに差した光を感じた寄稿であった。
翻って当方はさしたる希望もなく体操教室でもらった部屋トレの仕方を壁に貼り一人でシコシコト成果表に小学生のように◎をつける日々。
まだまだ希望を失ってはいけない!!
巣籠もりで衰えるのは筋肉だけでなく、下手すると精神までも。ふだんは紳士面していても究極に追い詰められると、人間というものはその本性が現れるのは事実だ。かくいう私はいくつも幻滅させられる光景を見てきた。
どんなときでも平常心。これを保てる人こそ品性ある人なのだと。
辻親子は東洋人であるがゆえに最初「コロナ、コロナ」と白い目で見られはしないかと身を縮めていたそうである。ところが街の連帯が深まるにつれ、それは杞憂だったと書いている。日本人もそうであってほしいと思う。
茂木けんさんが、いいこと言ってますよ。
「時間がどーんと与えられた時に、自分自身で工夫して、いくらでも暇をつぶせるというか、楽しいことが考えられるというのが教養だと思う」
茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第2528回「教養が最高の依存症対策」
茂木けんさんのtwitterをフォローしてます。面白いですよ。正論権太さんと文部科学省待務母官、学屋進さんとのもぎけんライブなど絶品ですよ。