手綱

接種まで首長くする暮の春

奈良がすごいことになってるのに知事はどこか他人顔。

奈良市長がマンボウ要請してもまだそんな状況じゃないと拒絶。市長は人流を落とすためには補助金など資金裏付けが必要だが、単独ではその余力がなく国の支援を期待している。この知事は以前からゆるふわ知事として全国にも知られているが、ここまでくると笑って済ませられない。
県内は入院中、ホテル隔離と同規模の自宅待機者がいて、感染したら最後死を覚悟しなければならない。
当町はコンスタントに毎日2人くらいが感染していて、延べ100人に一人くらいが感染していることになる。
ワクチンがまったく行き渡らない状況での蔓延はほんとうに恐ろしい。1年以上もたつのに国民の手綱を締めたりゆるめたりしかできない政治はもう勘弁だ。

痕跡隠し

台湾より加油いただく暮の春

BS1とEテレは最近面白い。

今日の夕方、BS1で台湾よりのReal Voice of taiwanという番組を見た。
台北のベッドタウンらしいが人が大勢通りを歩いていて、街なかにおいたマイクに「最近困ること」を勝手にしゃべってゆく番組だった。「駅ピアノ」とか「空港ピアノ」という番組も面白いが、これはさしずめ「街マイク」という感じだろうか。
日本にもかつてあった「街頭録音」のようにアナウンサーが声を拾うのではなく、マイクを見つけた通行人がぶらりマイクに向かって不満をぶつけてゆく。
学生が大学制度の問題を語り、マイホーム志向が強い台湾人からすると住宅価格が高騰して買えないこと、商人が家賃が高いとこぼす。親子が日本のディズニーランドへ行きたいがコロナ禍で我慢している、日本も早くコロナが収まるといいね。
内容からするとコビッド19を克服して街遊びを楽しんでいる今の台湾の様子だということに彼我の差を感じて驚いてしまう。
韓国もコロナ危機を脱したというし、収束の見通しがますます遠いこの国のリーダーたちの無能に加えて、ようやく明かしたマスク取り扱い商社が不正痕跡そのものを示すペーパーカンパニーだとか、未だにオンライン授業の手がかりすらつかめない教育の現状といい、政治以外にももろもろのシステムが完全に機能不全に陥っていることを晒してるわけで、つくづくこの国は失われた20年間以降も後退に次ぐ後退の一途をたどってきて、なにもかも三流国に陥ってしまっているのだ。

当局

疫病の春の暮れゆく家居かな

コロナに明け暮れる日々。

NHKの情報は全く信用に値しないので、海外のマスコミなどの論調や、SNSなどで腹にすとんと落ちる専門家の発信などを総合すると、ますますこの緊急事態が解除される日が遠くなるような気がする。
とくに東京では基幹病院が次々に突破されて、コビット19だけではなく、医療崩壊によって持病の悪化や予期しない突発の病が起きたら命に直結する恐怖が現実に身近に迫っていると思わなければならない。
東アジア諸国でピークアウトを迎えつつあるなか、この国には自分は大丈夫という人が一定程度いて盛り場や観光地などをうろつくという点では、諸外国のなかでは日米が際だっている。ともに命より経済が大事というリーダーがいる国なのだ。
この三ヶ月当局が何をやってきたのかをしっかり頭に刻んでおかねばならない。

時を逸する

二上に立つべき春のはや暮れぬ

二上山は500m足らずだから低山である。

奈良には古くからの歴史に関係する山が多く、そしてこれが大事なのだがさして高くないので山歩き、と言ってもハイキングレベルだが、に挑戦しようと最近思うようになった。
実のところ、若い頃に奥多摩とか蓑毛あたりのハイキングで音を上げたので今まで山というのは苦手意識が優っていたのだが、こんな身近に日帰りハイキングコースがいくつもあると背中を押してくれるような気がする。

登るなら最初は二上山と決めていたのだが、ずるずると今日まで。
すでに30度超えの日もあり一気に夏が来そうだというのに、ハイキング入門に最適な4月はもう終わろうとしている。