赤い根

菠薐草土に食ひ込む伐鋏

冬だとばかり思っていたら春の季語だった。

春菊も同じく春。
なるほど春菊は名前からみても春だというのだろうが、実際には鍋ものには欠かせないものなので旬はやはり冬ではないだろうか。作付けも九月ごろ種を蒔けば今ごろから収穫が始まる。
今日は間引きをかねて菠薐草と春菊を摘んできた。さっそくちゃんちゃん焼きとなって春菊を使ったら、鮭の生臭さが消えて実に香り高いうまいものに変身した。市販のものよりも春菊独特の香りが強いように思える。肥料を施さず草の力、微生物の力で育てるので、生育はゆっくりだが味が濃い。
今年の菠薐草は硬い土に太い根を潜らせて出来もまずまずのようである。昨年は小さいままで成長がストップしてしまったので、土の力がいくぶん改善の方向へ向かっているということだろうか。菠薐草は根が命なので、その命をいただくべく鋏を土深く差し入れて収穫した。寒さがまだ本格化してないので甘さがのってないかもしれないが、さてどうだろうか。

“赤い根” への2件の返信

  1. これでホウレンソウとはね、調べてみて初めて知りました。
    確かに根っこは赤いですね、この部分に栄養素がつまっているとか・・・
    春菊もこれからが旬ですね、鍋物には欠かせません。
    それに香りが何とも言えなくいいですね。

    1. 今どきのほうれん草は根っこを食べてもうまくありませんね。苦み、アクの強さもマイルドになって面白くありません。やはり昔ながらの種でじっくり育ててかつての味を思い出そうと思います。

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