満月の良き日を選び種蒔けり
古来農法では種蒔きは満月前後にすべしと言われている。
満月の引力によって土中の水位が上がるので理には適っている。
逆に新月のときは苗を定植するに適しているとも言う。苗が水を求めて深く根をはろうとするので活着がいいという理屈である。
次回の満月は3月4日になるのでその前後に種を蒔くのがいいわけだが、この時期はまだ寒くて直接畑に蒔いても発芽は難しい。地温が十分上がってくるのを待てばいいのだが、少しでも早く植えたいとなると今のうちから温床を用いて苗作りすることになる。五月連休頃にはホームセンターには花や野菜の苗がわんさと並ぶが、これらはほとんど温室や温床によって育てられたもので、露地で育ったものではない。
というわけで、今年は一本ネギをやってみようかと思い室内で発芽させようと数日前に牛乳パックに種を蒔いてみた。どうやら明日あたり針のようなネギの赤ちゃんが顔を出しそうである。
ところで、「種蒔」という季語は厳密には種籾を蒔くことであるが、近年は春に花や野菜などの種をまくのにも用いられるようになった。近ごろは農家でさえ自分で苗を作らなくなって農協などに発注するような時代だから、一般家庭で種籾を蒔くこと自体廃れてしまっているわけである。
詳しいですね~ なるほどと思えることばかりです。
百姓の娘だったのにほとんど何も知らなかった事ばかり、全く興味がなかったと言ってもいいぐらいでした。
牛乳パックはいろいろな面に再生利用できますね。
再生と言えば今朝の新聞でIPS細胞の研究で病気やけがで失われた機能を回復させる再生医療への応用に加え病気の原因の解明、新薬の開発が進められているとの記事を見て再生にもいろいろあるんだな~と思った次第。
iPS細胞、腸の菌、はては最新では体の内部にある目には見えない繊毛、絨毛の働きの解明など、生命化学の発展が著しいです。ヒューマニエンスという番組ではこれらの新知見がつぎつぎと紹介されますので、ビデオを撮って見るのが楽しみとなっております。