炭酸泉浴すがごとき挿穂かな
イタリアンパセリが美味いことを知った。
昨年プランターにトマトのコンパニオン植物として植えたのがよく成らなくて放置していたが、それが今年立派な株となって復活し新鮮な若葉を茂らせている。
ハーブの一種だからとスパゲッティに盛ってくれたが、これが意外に美味いのだ。
昨今は若い人を中心にパクチーなるものが人気だが、これは家人も嫌う匂いでまだ口にしたことがない。ところが、このパセリは名前の通り、イタリアン料理によく似合う風味なのである。バジルほどは癖が強くなく、かと言ってしっかりハーブとしてのテイストは失っていない。
種でも蒔こうかなと思案していたら挿し木でも増えることを知って、さっそくペットボトルの空き瓶に挿してみた。もう数日は経つのだがなかなか発根はしないようである。ただ、毎日水を交換しているのだがその都度ボトル内にはまるで炭酸水でもあるようにおびただしく水泡がついていて、挿し穂にもびっしりと泡が囲んでいるのである。
これをどう考えるかはわからない。単に水道水の何かが日光に反応しているにすぎないかもしれないし、もしかしたらパセリが光合成によって水道水と何らかの反応をおこしたのかもしれない。
どちらにしても一体いつになったら発根するのだろうか。
好き嫌いはほぼないのが自慢であるがパクチーは好みではない。
食べられないことはないがやはり匂いに癖がある。
先日の歌舞伎鑑賞に触発され月イチシネマが始まったことも有り映画館へ。
今月は「わが心の歌舞伎座」で昭和26年に開業した歌舞伎座が2009年建て替えのため閉館されるまでのさよなら公演の数々の名舞台が繰り広げられた。
倍賞千恵子のナレーターも良かった。
観た演目も見逃したものも三時間の長丁場で歌舞伎さながらの幕間もあって楽しめる構成であった。
団十郎、勘三郎、吉右衛門等亡き名優たちにも銀幕で会うことができ至福の時間を過ごせた。
いまどきの歌舞伎役者は貫禄がつく前に名跡を継いだりして、なんだか頼りない感じですね。
先代のイメージが強すぎてご本人も大変でしょうが。