しやぼん玉割れて見開く幼かな
彗星の尾を引くごとししやぼん玉
昨日の句会の兼題である。
いまどきのしゃぼん玉セットはストローで吹かずとも、風さえあれば彗星のように尾を引いていくつもの玉が生まれてくる。あるいは、大きく孤を描くようにストロー様のものを振り回すだけ、いとも簡単に飛ばせることができる。なので、いまや幼児にしゃぼん玉の吹き方を教える楽しみもなくなってしまった。
昔は洗濯石鹸などを溶いて、風船液を自分で作ったものだったが、、その練り具合がけっこう難しかった。濃くし過ぎるとストローの先に液がたれるばかりでいっかな玉にならないし、なったとしても重くて飛ばすことはできずストローから滑り落ちてしまうという具合である。また、薄ければ薄いで吹いている途中で割れるなどしていっこうに玉にならないのである。このように液の調整からして難易度が高いというわけである。
さらに、今度は吹き加減である。そのうえ幼児にとってはストローは吸うものとなっているので、息を吹きかけることから教えることが付け加えられる
だが、初めてしゃぼん玉を見る小さな子の表情を眺めるのは楽しいものである。
手でつかもうとしたり、割れたらびっくりしたような顔を見せたり、けたけた笑いころげたりとか。
今はしゃぼん玉はクワガタやカブトムシと同様に買うものとなりはてて、逆にとらえたり作ったりする楽しみがなくなったのは寂しいものである。
何もかもが今昔の差ですね。
シャボン、玉久しく見たことも手にしたこともない。
歯が生え始めつかまり立ちできるようになった曽孫、シャボン玉で遊んでみたくなった。
ぜひ昔のしゃぼん玉で遊んでやってください。作り方、吹き方、どれをとっても工夫が要るもので、考えながら学びながら遊ばせるには格好の材料です。一度覚えた遊びはきっと飽きのない、そして楽しい思い出につながるはずです。
ナイフを使う遊びとは違って安全で安心して見ていられます。
しやぼん玉割れて見開く幼かな
好い句ですねぇ。
5歳の孫と、シャボン玉で遊んでやると、一番喜ぶのは、昔通り、ストローでそ~っと膨らまして、どんどん大きくなっていく時です。孫が真似ようとしても中々うまくいかないので、爺ちゃんの面目躍如。
ITゲーム三昧の子供も、工夫が要る遊びは結構食い付いてきます。案外、大人が、工夫が要る遊びを教えていないのではと思います。
工作という授業は今でもあるんでしょうかね。授業でなくても遊びで模型飛行機、水鉄砲、杉鉄砲、スクリュー付き舟、どれも竹や木をナイフで削ってたりして、失敗、失敗の連続で挑戦したものでした。
工作は試行錯誤しながら工夫することで創造力も養う、いい学びだと思います。
プラモデルあたりから創意工夫の手慰みが消えていったのかもしれません。