シャベル

掘つたれば土竜の仕業めく野蒜
掘り採りて粘度重たき野蒜かな

意外に根が深い。

十センチくらいは掘ってようやく地下茎を拝めるほどである。
そうとは知らず今までは軽く抜けるものだと思っていたので、力任せに引っこ抜こうとすると根本からぷつんぷつんと切れるばかりで、これは野蒜ではないのかとあきらめていた。
ところが、折れた茎の匂いを嗅ぐとあきらかに葱系特有の匂いがするので、今日は小さなスコップを手に再度挑戦である。
しかし、深さ15センチしか入らないスコップでは粘土質の重い土を掘り返すのは困難。そこで次はシャベルの出番となる。シャベルなら三十センチくらい掘れるので、ようやく地下茎部分を傷つけないでそっくり掘り出せる。
掘り出した後はぼっこり穴が開いて、一帯はまるで土竜が暴れ回ったような無様な状態となった。

“シャベル” への2件の返信

  1. 野蒜って確か食べられる雑草なんじゃなかったかしら?
    掘り出した野蒜その後どうされました?

    1. さっそく酢味噌でいただきました。初めて口にしましたが、甘くて柔らかく美味でした。自然のもの、旬のものをいただいて体が喜んでます。

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