戦友

涅槃西風応援団長召したまふ

2年前のほだかちゃんに続き午後ごまちゃんが死んだ。

半年以上にわたってリンパ腫(血液のがん)に苦しんだ末の往生だった。最後の4日間食欲があっても食料や水が喉を通らなく、ついに力尽きて命を全うしたのだが、心臓も胃腸も丈夫だったせいか最後の最後まで頑張り通したのが見るものの涙を誘うのであった。

この子は会社を辞めて起業した頃家にふらりとやってきて居着いた、元々野良なのでさすがに狩りの名人でもあった。トカゲなどは朝飯前、ネズミはもちろん小鳥やときには鳩や蛇だって捕まえてきたものだ。その都度庭の片隅に埋めるなど後始末をさせられ、ついには庭のかしこが小石の墓だらけになってもう埋めるスペースなどどこにも残ってないような状態になってしまった。
昼間は家にはいないで近所を巡回するのであるが、おとなしい性格だったので行く先々でかわいがられ、ちょっとしたものなども頂いていたようだ。当時新横浜の事務所に通っていたが、毎朝自分のテリトリーのところまで見送ってくれたり、家の近くに帰ってくるとどこからか走り寄って迎えてくれるような子だった。いわば、起業時代の戦友みたいなものでどれだけ癒やされたことか。

どうか、あちらの世界では一緒に遊んだほだかちゃんと再会を喜び合ってほしいと祈るばかりである。

合掌

“戦友” への6件の返信

  1. ちょうどお彼岸の時期ですね。ごまちゃんはきっと西方浄土に迎えられたことと思います。
    苦しみのない世界でほだかちゃんと遊んでいるでしょう。
    明日3月21日は父の命日です。86歳で亡くなったのですが、その時にもお彼岸のお中日に
    あちらに行けたのはよかったと感じました。
    しばらくは淋しいでしょうが、元気を出してくださいね。

    1. お彼岸が命日というのは忘れる心配がなくていいですよね。
      今日は手作りの六文銭を持たせてやりました。小さな骨壺にも分骨してもらいましたので、ほだかちゃんのと合わせて府中にある動物霊園に埋めてもらおうと思ってます。大半を東京で過ごしましたからね。娘に回向を頼む予定です。

  2. ごまちゃんは狩りの名人だったようですが、生きていくために子供の頃から自然に身につけたのかな。
    野良猫といえども、いまどき鳥や蛇を獲る猫なんてめずらしいと思うよ。
    それにしても野良猫なのに御主人様の送り迎えまでするほど懐くなんてほほえましいね。
    しばらくは寂しいだろうけど、乗り越えなくてはね。
    子供の頃、飼っていた”コロ”という三毛猫を思い出します。
    子猫の頃拾ってきて、育てたのですが、夜は布団の中で一緒に寝る等よく懐き、小学校から自宅に帰るときは、ちゃんと帰って来るのがわかるのか、待ち構えていて、給食の残りのパンをおねだりしたり、かわいかったですね。
    しかしながら、ある日突然姿を消してしまい、三味線の皮にするため猫獲りに捕まったのではないか等、いろいろ話はありましたが、不思議ですね。
    病気でなく、神隠しのような別れだったので、不思議さのほうが強くて、悲しみはありませんでした。

    1. 振り返ってみれば飼い主には一切爪を立てたことがないたいへん優しい子でした。亡くなる3日前に苦しくて暴れたときに、はずみでちょっとしたキズをもらったのが初めてで、かえってそれにしみじみさせられました。

  3. ご愁傷さまです。猫にも色々と個性があるのですね。ご主人に戦友とまで認められ可愛がられてごまちゃん、シアワセだったことでしょうよ。

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