耳をそばだてる

初雷の容易に去らぬ寝端かな

昨夜激しい雷雨があった。

春とは思えない凄まじい雷で、しかも長々と続く。すっかり寝端をくじかれた形だ。
歳時記によると、「初雷」とは立春のあと最初の雷をいうが、さらに「春雷」が別項にたてられていて「一つ二つ鳴って、それきり止んだりするのも春雷らしい」と解説にある。そういう定義からすると、さしずめ昨夜のは春のものとはかけ離れた季節外れの様相を帯びていて、異常気象の一環なのではないかとさえ思えてくる。

あまり長く続くものだから、家の猫どもも耳をたてて全注意を注いでいるかのようだった。

“耳をそばだてる” への6件の返信

  1. 今日は秩父の宝登山へ蝋梅を観にでかけました。
    陽だまりは暖かく青空に満開の蝋梅(3000本)が見事でした。
    ロープウエイで降りて宝登山神社におまいりを終えたあたりから急激に風が強く冷たくなってきました。
    w嬢と私がおしゃべりに夢中なのをしり目に、二歩殿は句帳を何度も取り出し句作に励んでいました。秀句が期待できるかも?
    もしかしたら心を入れ替えて熱心にやろうと思っているのかもね。
    蝋梅も福寿草も楽しめたのですが、両方とも春の季語ではないのですよね・・・

    1. 低地では冬の季語「蝋梅」はもう終わりですが、宝登山というのは高いところにあるんですね。嘱目ということでそのまま詠めばいいと思います。「当季雑詠」には出句することはできませんが、来年まで温めることも。
      二歩さんには京都で真面目にやるよう苦言をていしたのが効いたのかもね。

  2. 俳句人気の高さには驚いています。
    新年から新聞社が「戦後70年 平和の俳句」を募集しました。
    毎朝優秀句が一面に一句掲載されます。
    今朝は一月分の応募から優秀作180句が。
    平和と言うテーマで季語がなくてもその理念を詩型にする。
    高齢者の句からは深い悲しみ、怒り、願いが伝わります。
    また若い人の句も多かったです。

    1. 中日新聞の企画ですね。今ウェブで見てみました。
      言葉先行しがちで何やら前のめりになりがちな御仁が声高に辛夷を振り上げている時代だからこそ、純粋に平和希求の声を広く集め大きくするいい企画だと思います。

  3. 昨日(13日)は午後2時に定期的な歯科検診に行っての帰宅時(2時半頃)、上空を見たら青空に真っ黒な雲が急に覆ってきて、その時は変な天気だなと思いました。
    ところが、夕方のニュースを見ていたら、厚木市長谷で竜巻が発生し被害が出たとのことでした。
    幸い人身被害はなかったようですが、発生場所・コースがずれていたらと思うとぞっとしますね。
    神奈川県のしかも身近な地域で竜巻が発生するとはね。
    本当に気象状況が変わりつつあるなと感じましたね。

    1. ニュースで見ました。大きな竜巻でなくてよかったですね。
      冬の雷、竜巻。何でもありの時代なので、用心にこしたことはないですよ。

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