丸ノ内線四谷駅

地下鉄の出口混み合ひ春時雨
地上部に出たるサブウェイ春時雨
春時雨まよふことなくおんな坂
おんな坂ひしめきあうて春時雨
春時雨傘かしげして男坂
はるしぐれ男はたまた女坂

もうずいぶん長く地下鉄に乗ってない。

地下鉄にまつわる思い出は多いが、初めて都会に出てきて新鮮な驚きだったのが、たしかあれは丸ノ内線の四谷見附駅だったのではないかと思うのだが、地下から地上に顔を出し再び地下にもぐる光景だ。地下鉄とは地下の暗いところばかりをずっと走るものだ思っていたから、不意に明るいところへ出てきて駅が現れたものだからすごくびっくりさせられた。大都会というなれない土地で、地下鉄というまたなれない乗り物への不安あるいは当時から閉所恐怖症的なところがあったせいなのかもしれない。
兎に角その時は春コートを着ていて、窓ガラスに雨粒があたって曇っていたような記憶が残っているのだが。

追)男坂・女坂は湯島天神の石段をイメージしたもの。

“丸ノ内線四谷駅” への4件の返信

  1. 地下鉄と言えば地下を走るものと思いがちですよね。
    名古屋の場合も一部そういった区間があります。
    東山線の一部は途中から地上に出てそのまま終点まで高架を走ります。
    これは東名高速道路を跨ぐからだと思うのですがよくは解りません。
    私も暗がりは弱いです。
    リニモはほとんどがトンネルと聞きますが一体どんな風景が見られるのでしょうね~

    1. 瀬戸へ行く路線ですか?昔出張で乗った記憶があります。
      最後は地上ばかりでした、たしか。
      リニアは東京に早く着けるのが便利そうですが、それだけって感じかも。それに、ずっと先のことだし、ね。

  2. 丸の内線四谷駅ですね(四谷見附にありますが駅名は四谷のようです)。あれってホントびっくりしましたね。御茶ノ水にもありましたね。それに引き替え新しくできた地下鉄(南北線とか大江戸線とか)の深いこと。普段何も考えずエスカレーターで地下に潜ってますがよくよく考えると恐ろしい感じです。

    1. ああ、駅名は「四谷」でよかったんですね。
      NHK・ブラタモリを見ていると江戸はあらためて坂の町、台地の町というのが分かります。地下鉄がこういう場所をくぐり抜けるには、一旦地上に顔を出すとかになるんでしょうか。地形なども考えると面白いものがあります。
      4月からはブラタモリ全国ツアー版が始まるようで楽しみです。

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