鎮魂の吹奏

英霊に喇叭吹かする黄水仙

彼岸の墓参に行ってきた。

校歌に謳われた山も、その前山も遠霞がかかってまさに彼岸日和。
いつものように、連れ合いの親戚の墓にも花と線香を捧げに行ったところ、先にお参りした跡があって黄水仙がたむかれている。七基並んだ墓碑を読むと、それらすべては先の大戦で中支、泰国、比島、レイテ島などアジア各地で命を落とした若い兄弟、従兄弟たちのものである。黄水仙は喇叭水仙とも言われるが、まさに散った英霊の御魂に鎮魂の吹奏を捧げるように花弁を高々と突きだしていた。

“鎮魂の吹奏” への4件の返信

  1. いつもご先祖思いで頭が下がります。
    喇叭というと百合が典型かと思いますが水仙もそうですね。お墓の花筒には背丈の高い喇叭型の花がよく似あうのでしょうね。

    1. 黄水仙の喇叭は小さなおちょぼ口を突きだしたように見えて可愛いところがあります。供花には菜の花もあっていかにも春の彼岸の風情でした。

  2. 故人を忘れないためにも彼岸のお墓参りはいい習慣ですね。
    親戚、縁者にも手を合わさせていただきます。

    牡丹餅を食べることも忘れません。

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