矢切の渡し

着岸に手間取る渡し菜花東風

今日の風は冷たかった。

ただ、周りを見渡すと山には芽吹きは始まっているし、朱雀大路の柳が遠目にも芽吹いているのが分かる。
気温も10度を下回らないので、出歩くにはちょうどいい具合かもしれない。

今日の風から連想して、今日の季語は「東風」だ。
陸ではたいした風ではなくても、海に出たり、広い川に立つと意外に風は強いものだ。
10年ほど前に水元公園から柴又方面へハイキングしたときもそうだった。
江戸川(だったか)を渡る「矢切の渡し」は健在で、野菊の墓の舞台となった対岸に渡るときに利用したが、強風にあおられて船足もおそく、着岸にも慎重だ。
渡りきった対岸には田園が広がり、菜の花畑も広がっていたように思う。
「東風」の頭に言葉を冠して、例えば「桜東風」「鰆東風」なども許されているので、「菜花東風」も許されようか。

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