主なしとて

立ち退きは残り一軒黄水仙

住宅街の一画に日本料理店があった。

通るたびに、こんなところで商売になるのだろうかと不思議に思っていたが、いきなり取り壊し工事が始まって、あれよあれよいう間に更地になってしまった。
県道とはいっても大型が通行禁止になるくらい道幅が狭く、ここは拡幅工事が予定されているところ。
すでにかなりの家が立ち退いているようで、いずれ店じまいが余儀なくされていたのだろう。

なにもかもなくなった更地だが、玄関脇の植え込みが僅かに形をとどめていて、そこには黄水仙が肩を並べるように咲いていた。

“主なしとて” への2件の返信

  1. 古くを新しくする、或いは新たに造る。人の住むところ破壊と創造の繰り返しですね。近所の土手沿いの田んぼに大規模流通センターを造るとて工事が始まりました。整地から建設までどんな風に造られていくのか観察してみます。面白そうです。

    1. 埋め立て用土砂を運び込むのも大変なことですね。
      平群町では、三成の武将・島左近が築いたという椿井城の麓の田圃が再開発のようで、山土が文字通り山積みされています。
      数年後にはあたりの景色が一変するのでしょうね。

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