カムフラージュ見透かされたる鴉の巣
枝などを加えては目指す巣のある場所に飛んで行く。
たまたま見かけたのは、佐保川堤の桜で、枝を慎重に選ぶとあらぬ方向へ飛んでゆくが、10秒もすると戻ってきて巣へと持って行くのだ。
毎回同じ繰り返しをしているとところを見ると、どうやらダイレクトには運ばず、いったん「方違え」してから目指す場所に向かうらしい。
おそらく番の二羽が同じ行動をとるので、この見立てには間違いがあるまい。
鴉は頭がいいと言われているが、このように簡単に見破られようでは意外に抜けているところもあるらしい。
なるほど、鴉の方違えですか。面白い。雲雀も巣へはダイレクト落下せず下りて歩くようですから。住所を教えない、現代のプライバシー保護にも通じるのかも。
一応偽装工作してるようですが、手口が幼稚なのは滑稽です。
あの鴉にして「頭隠して尻隠さず」みたいなところがあって可愛いものです。